2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新宿ニコンサロンの、元木みゆきさんの個展「息の結び目」を見に行く。トークショーも聞く。 北海道の酪農の現場で生活しながら、デジタルカメラで撮影していった写真たち。祖父の死や牛の出産、家族の生活、それらにぎりぎりまで寄り添っていく息づかい。き…

電車に乗って銀座へ。 ギャラリー小柳、小川百合「文学、演劇、そして音楽/CASE」。鉛筆で、色鉛筆で、ほんとうに驚くほど克明に、(一見写真のように)階段や図書館や本が描かれている。ひとつ完成するのに3ヵ月から半年かかるそうで、自分には考えられな…

テレビ番組の「プロフェッショナル」に、宮崎駿が出ているのを見た。えんえんと、机に向かってああでもないこうでもないと悩んで苦しんで、次の作品に向かっている姿を見て、うらやましいと思った。

MさんとSさんの家へ遊びに行って、まだ生まれて一ヶ月少ししかたっていない、小さい小さい子どもに会った。じっとその姿を見て、手をにぎって、抱かせてもらった。そうして、じっと目を見ていると、その子どもがこの先歩むだろう途方もない時間の長さを思っ…

季節が変わっていくときで、花の様子とか見ているとあきらかにそうで、だからなのか精神が安定せずに、妙にへんなことを考えてみたり、つらいような気がしたりして、耐えられなくて寝てしまうけれど、起きたらまた同じように胸がどきどきして、なにか日記で…

渋谷のシネマ・アンジェリカで、2本の短いアニメーションを観た。 「岸辺のふたり」はほんとうにシンプルで美しく、最後のあたりで自然と涙がこぼれてしまって、いまも思い出すと泣きそうになる。物語も絵も最小限で、セリフもなく、けれどもそれによってつ…

風が強いけれども空気が透明で、いつも前を通っている庭の様子が、はじめて見るように美しく見えたり、またそのへんに転がっているゴミのようなものさえ神々しく思えた。 今日で最終日だったので、上野へ行って東京国立博物館の「マーオリ 楽園の神々」展を…

吐く息の行方。

悲しそうな顔を見ている。

水曜日の空気を吸っている。

アサヒ・アートスクエアに、吾妻橋ダンスクロッシングを見にいく。 康本雅子は、内容には雑味があったけれど、容姿も体の動きも美しくて、目が離せないものがあった。ダンスの種類や質がどうとかいう以前に、人間の魅力というか存在感というか、そういうもの…

ひさしぶりに(テレビ画面だけれど)映画を観ている。しばらく観ていなかったので、眼というか脳というか、かわいた体に水がしみるように、しみていくのが分かる。 アルノー・デプレシャンの「キングス&クイーン」は、まじめなのか不まじめなのか、重いのか…

街を歩くと、吸う空気が、肌にあたる空気が、とても軽くて驚く。暗くなる時間もおくれているようで、いざ暗くなっても、それまでの軽く明るい空気の余韻が残っている。なんだか夢を見ているように時間が流れる。

おいしいカレーが食べたいなと思って、おいしいかどうかは知らないけれどもカレーミュージアムって行ったことないと思い出してネットで調べてみると、どうやらカレーミュージアム今月いっぱいで閉めるみたいで、せっかくだし行ってみようと思って真昼の電車…