絵を描くときに、茂木健一郎さんの講義を繰り返し聞いている。音声で、生の声で説明されたほうが、文章、書き言葉で説明されるより理解しやすいということがある。いきいきと話されると、とくにそうだと思う。こういう試みは、ほんとに大歓迎で、蔓延していってほしいと思う。小説や詩のうまい朗読なんかも、どこかで公開していないのだろうか。もしくは(インターネット上で)販売していないのどろうか。これはほんとに、未来のある、おもしろい試みだと思う。イヤホンで電車の中ででも聞けるし、短い時間でもちょっとずつ聞ける。何度も繰り返し聞ける。詩や小説の朗読、落語、説法なんかのカセットテープはよく売られているが、ネットを使えば、これが飛躍的に広がると思う。これは、いわゆる一般的な音楽も同じだろうけれど、教育の分野でも使える。国家としてこれを行なえば、教育のレベルも上がると思うのだけれど。…ああ、ラジオがあったか。そういえば、ああいうのでも、英会話とかやってるな。でも、大体受験のための教科とか、外国語が多い。それにどうもああいうのは、退屈な気がする(ぼそぼそとしゃべっていて、ずっとリズムがいっしょな感じ。ああいうのは、こちらに語りかけるというより、ただ本を朗読している感じ。人選がおかしいのか)。大学の講義とかの、または大勢を前にした説法などの、ライブ感のある、そして知識のためではない、豊かになる学習が望ましい。なんて真面目な話。しかし、この講義を聞いたおかげで学習欲みたいなものが少し出てきた気がする。