けむりのなかへはいっていってやけてしまったじぶんのからだをみた。そうしてそのからだをいっしょうけんめいにせおって、けむりのそとへでてせかいのようすをみた。せかいはまっくらでほとんどぼやけていてなんだかさみしかった。じぶんのからだはおもくてあるくのにくろうした。いまやいつものばいのおもさをかかえてあるかなければならないのだ。でもあるけるだけましというものだろう。それもできないひとたちが、このせかいにはたくさんいるのだ。わたしはみちをあるけるだけあるいて、わたしじしんのからだのおもさを、しっかりとたしかめた。