おじいちゃんが亡くなって、お通夜やお葬式に出席した。
おじいちゃんは畑作業が好きで、畑にいるのが生き甲斐だと言っていた。その日、とても天気がよかった。おじいちゃんは、毎朝ごはんを一膳食べるのだが、その朝は一膳半食べた。そして、畑に行って、心臓発作で倒れ、絶命した。生前、畑で死ねたら本望だと言っていた。安らかな顔をしていた。
火葬場で焼いてもらい、焼いたままの白い骨を見た。少し前まで付いていた肉はきれいに消え去っていた。骨を骨壺に入れていった。たくさん入れるためと言って、係の人が、ぎゅうぎゅうと押し込んで、骨を入れるスペースを作った。ばらばらになった頭の骨を、手でつかんで、蓋をするように最後に乗せていった。骨は、まだあたたかさが残っているような気がした。
自分も死んだら焼いてほしいと思った。