「ロマンシング・サガ」というロールプレイングゲームがあって、その中に出てくるとある街の住民はみんな、どの人に話しかけても「ノルマがきつくって」というセリフしか言わなかった(しかし、じぶんはまだ中学生くらいだったし、「ノルマ」の意味を知らなかった)。意味は分からなかったが、なんとなく悲しい音楽と、殺風景な街なみ(炭坑の街だったような…いや、街じゃなかったのかも。村かな。それともただの採掘場のようなところか)と、その、いくら話しかけても同じことしか言わない人たちが、ものすごく印象に残っている。たぶん中学生のころ、じぶんは、その「ノルマがきつくって」の世界にたいして、恐ろしいという感情を持ったんだと思う。今日の朝、電車の中で、なぜかそんなことを思い出した。