日記。
今日、公園を歩いていたら、京王線の高架下でギターを弾いている人がいて、自分は普段、路上でライブをしている人の音楽で感心することはないのだけれど、その人のはいいなあと思って、はじめは遠くから聞いていたのだけれど、そのうち近寄って側で聞いた。しかしその場所は上を電車がよく通るのでうるさい。なんでこんなところでしているのだろう、しかも後ろ向きで、と思って聞いてみたら、練習しているのだそうで、そこはあまり人通りもないのだけれど、その方が集中できるという。はあ。なんだか知らないけど偉いなあ、しかも歌もうまいなあ、ギターも上手だ、声もいい、聞いていて気持ちいい、と思って感心。感動。なんだかけっこう何曲も聞いてしまった。そしたら、名前を聞きあって、なんだか少し親しくなって、最後にはかたく握手をして、いつかまた会えますよ、そういうもんです、とかなんとか、なんの根拠もないけれど妙に説得力のある感じで言われ、はあ、そういうもんかなあと自分もなぜか納得。でも歌は良かったなあ、と思って。成舟という名前らしくて。ライブ見にいこうかな、よかったら、と。
とかなんとか考えながら歩いていると、今度は絵を描いている人がいて、木の根本で緻密に鉛筆でなにやら描いている。いままでも何回か見たことあって、はたしてそれが最終的にどうなるんだろう、と思って、この上から色は塗るんですか?とか質問してみたら、その後ずっとおじさん…というか髪は半分白いし、初老と言ってもいいかもしれないけれど、まあ呼び方はどうでもいいか…おじさんは、その後ずっと絵の説明をやりだして、そのうち自分はどうでもよくなって、というのは聞いているだけで、どうにもその絵が最終的におもしろくない感じになりそうだと思ったからで、だけれど急に、では、とか言って立ち去るのは変なので話を聞いていると、なにか今度公募かなにかで展示をするから見に来てとか言われ、住所と名前を書かされ、なにかハガキが送られてくるらしいことになった。やろうとしている絵に興味はないけれど、そしてさっきのギターの人も新しさということではないかもしれないけれど、その真剣さ、それは本当に見習わなければいけないなあ。自分は、最近ずっとさぼっているし。みんな真剣に、一生懸命にやっているんだ、偉い。偉い。


メモ。

きっと、あらゆる場所に、おもしろさが隠れているはず。