昨夜遅く寝たのに、早朝なぜか目がさめてしまい、また寝ようとしても寝つけないので、起きて、窓の外を見ると、外は明るくなっていて、風がざあざあ鳴っていて、地面が濡れているのだけれど、そのせいで余計にいろいろ輝いていて、その輝きではっきりと目がさめてしまった。シャワーを浴びて髪を洗い、髪の毛は乾かさずにそのまま部屋を出て、ひさしぶりに風景の写真を撮りながら道を、家の間をゆっくり歩いた。濡れた公園に入り、池の前のベンチに座り、コンビニで買った食べ物を口に入れ、なにか飲みながら、木が揺れているのを聞いたり、光がまぶしく射しこむのを見たり、いま座っている場所で昔起こった自分の思い出を思い出し、少し悲しくなったりした。太陽ははじめ明るく射していたけれど、あるとき雲に隠れて、するととたんに気温が下がり肌寒くなり、それまでが嘘のように、見えるものが白くなってしまう。ラジオ体操の音楽が流れてきて、寒さから逃げるようにベンチから立ち上がり、白い空気の中を歩くと、ばらばらに一定の空間をあけて人々が、ラジオ体操に励んでいる光景が見えた。