今日は七夕。けれど空は雲がおおっている。
ダンスの映画を観ようと、ロバート・アルトマン監督の「バレエ・カンパニー」と、ベジャールのドキュメンタリー「ベジャール・バレエ・リュミエール」を借りてきて観たのだけれど、あまり良くなかった。普通にダンスの公演を一本おさめたものを観たいのだけれど、ないのかな。
つぎに日本の映画が観たくなって、鳥肌実主演の「タナカヒロシのすべて」と村上春樹原作の「トニー滝谷」を借りてきて、観た。「トニー滝谷」は、感情を動かすようなつくり方で、自分も人並みに感情を動かされた。「タナカヒロシのすべて」にはカツラ工場が出てくるのだけれど、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」の後半、笠原メイという女の子が働いていたのもカツラ工場だったことを思い出した。
それから、タルデンヌ兄弟の「ある子供」を観る。これは、なにも言うことがないというか、ただただその力強さに見入るしかないという作品。前作前々作の、「息子のまなざし」も「ロゼッタ」もすごかった。鮮烈な、忘れられないシーンがある。