銀座のアップルストア高木正勝のライブを見に行ったのだけれど、(自分のミスで)見ることができなかった。こういうことは前にも一度あった。楽しみにしていただけに非常にくやしく、大げさではなく涙がにじんだ…。
かわりと言ってはなんだけれど、行幸地下ギャラリー(丸ビルと新丸ビルの地下空間)でしている、アートアワードトーキョーというのを見に行った。あまり期待していなかったのだけれど、それは良い意味で裏切られた。相当な質の高さに驚き、高木正勝のライブが見れなかったショックもほとんど忘れた。
この、今回がはじめて行われるというアートアワードトーキョーは、ようするに、芸大や美大の卒展で展示された作品の中で、とくに優れたものを集めてきて、それを一同に展示したという感じらしい。だから、中には自分が見た覚えがあるものも展示されていたけれど(とくに芸大のもの)、多くははじめて見るものだった。とにかく、選ばれた50人くらいの作品は、ほとんどすべてがある一定のラインより上にあり、その才能や、センスや、美術的な力の大きさに、そしてそれがかなりの数集まっていることで余計に、打ちのめされてしまった。
たぶん、期待していなかったというのが大きいのかもしれない。それは、このイベントにも、学生のつくるものにも。でもそれは違った。まだまだおもしろいものは生まれていっているし、たぶんその中から、とくに飛び抜けた人も出てきたりするのだろう。その予感を、はっきりと感じたように思う。