服部一成さんの事務所に、遊びに…じゃない、絵を見てもらいに行った。個展のDMに、コメントを寄せてもらえることになったので。
最近描いた絵や、1年以上前につくったスクラップブックを見てもらいながら、いろいろお話した。それで、はじめDMのデザインは、違う人にしてもらうことになっていたのだけれど、なんと、服部さんにしてもらえることになりそうなのだ。…これはほんとに嬉しい。コメントもらえることや、事務所に行けて、絵を見てもらったり、お話できたのも嬉しかったのだけれど、DMをデザインしてもらえるなんて全然考えていなかった。これは、ほんとにほんとに嬉しい。
なんだか、思い出すこともある。東京に来る前に、それまで働いていた仕事を辞めるときに、みんなからプレゼントされた「Graphic」という青い本に、服部さんのグラフィックデザインが載っていたこと。何人かの名前のあるデザイナーの作品が載っていて、なかでも服部さんのが一番よく分からなかった(たぶん、いま思えば一番、純粋なグラフィックデザインだった…あらゆる意味をはぎ取った、純粋な色と形の構成だった。あと葛西薫さんの作品も、そういう意味で近いものがあった)。その後東京へ来て、いろいろなところでお仕事を拝見したり、雑誌「アイデア」の服部さん特集の号を買って読んだりして…このデザインおもしろいなあとか、良いなあとか思ったりして…そういうのを思い出すと、不思議な気持ちになるというか、嘘みたいな気がする。たぶん、ひとつぼ展グランプリよりも嘘みたいな気がする。
(それに、自分が知る限りだけれど、服部さんはいままで展覧会の仕事では、美術館級の展覧会の仕事か、GGGやG8でやっているようなデザイン系の展覧会の仕事しかしてないのじゃないだろうか…本人の個展をのぞいては。そういうのを考えるとまた、余計に思うところがある…)