吉祥寺のバウスシアターで、横浜聡子監督の「ジャーマン+雨」を観る。そのあと、山下敦弘監督の短編「子宮で映画を撮る女」も特別上映される。
「ジャーマン+雨」は、なにか異常なものというか、ふつうではないものが含まれているようにも思ったけれど、個人的にはあまり好きな作品ではなかった。「子宮で映画を撮る女」は、それほど時間をかけずに撮った作品だと思うけれど、鋭くて、生々しくて、とにかくおもしろかった。この作品を観る機会はあまりないだろうし、観れて良かった。
ふたつの映画が上映されたあと、横浜監督と山下監督、そして両方の映画に主演した野嵜好美さんで、トークショーがおこなわれた。おもに、野嵜さんの演技についての話が多かった気がする。それが終わって、帰るとき、出口近くに山下監督がいて、よっぽど話しかけたかったし、「天然コケッコー」素晴らしかったですと言いたかったのだけれど、悲しいことに勇気が出ず、言えなかった…。家に帰るとき、自転車を走らせながら、やっぱりなんとか勇気を出して、声をかけるべきだったんじゃないかと、後悔した。