今日は、ギャラリーの前の道路を、みこしが通った。思わず外へ出て、写真に撮ったりした。青いはっぴを着たたくさんの人たちが、みこしを囲んで少しずつ移動していった。
ギャラリーのAさん(自分よりもよっぽど本格的に絵を描いていて、今度絵を学ぶために中国へ渡るそうだ)や、二人展のSさん(Sさんも、大学を卒業したらドイツへ行くそう…)も外へ出て、その光景を眺めていた。Aさんは煙草を吸いながらぼんやりとそれを見ていて、Sさんはビデオカメラをまわしていた。自分は、そういう視界にうつる全体を、じっと見ていた。なんだかとても美しくて、かけがえのない瞬間に思えた。