世田谷美術館へ、「冒険王・横尾忠則」展を見に行く。
40年以上前のものから最近の作品まで、いろいろ展示してあったけれど(色指定紙とかアイデアスケッチなんかもかなりあった)、基本的にはコラージュの考え方で絵をつくっているように思えた。イメージを加えたり、分断したり、トリックを仕掛けることによって、認識を混乱させるような…。それは、ほんとに初期のグラフィックデザインの仕事から、いまの絵画作品まで、ほとんど変わらないように思えた。ただ自分は、そういうコラージュの考え方の作品にはあまり惹かれなかった…。それよりも、Y字路のシリーズの中の一枚で、たんに夜の(Y字路の)風景を描いただけで、なにも加えていない絵が、一番良いと思えた。
美術館を出て、砧公園を歩いていると、「えいごであそぼ」の撮影クルーの人たちがいて、テレビで見たことのある、白と灰色のまるっこいキャラクターを、撮影しようとしていた。自分はあっと思って、こういうのは好きだから、しばらく見たり、写真に撮ったりした。テレビとか映画とか写真とかの撮影の現場は、とても惹かれる。やじうま的な興味でなく(それもあるけど)、もっと違うなにか。