松下電工 汐留ミュージアムへ、「アール・ブリュット/交差する魂」展を見に行く。
ローザンヌアール・ブリュットコレクションの作品と、日本人の作家の作品を合わせて展示したもの。まず、自分のはじめから好きな、カルロ・ツィネリをじっくり見れて良かった(表裏合わせて8枚分の絵が見れた)。それから、アロイーズは、そこまで特別に好きではなかったのだけれど、今日見たら好きになって、画集も売っていたので、購入した。日本人の作品は、それをする行為のおもしろさを感じることが多かった。漢字が異様に好きな人は、図鑑に乗っている鳥の名前をすべてむりやり漢字にして書いていたり、電車が異様に好きな人は、電車の正面から見た図形を、えんえんと描き続けていたり、日記を毎日つけている人は、一見して日記にはまったく見えない日記を書いていた(書いた文字に、後からグラフィカルな処理をしているので、日記なのに抽象的な絵に見える)。そういうふうに、異様な行為が、異様な絵(みたいなもの)になってあらわれていて、はっとした。ほかにも、ネック・チャンドの石の庭園の一部とか思わず見れたし(ネットの画像では見ていて、気になっていた)、良かった。
そのあと、銀座あたりのギャラリーをいくつか(ギャラリー小柳のフェデリコ・エレーロ展とか)見てから、帰った。