森美術館の、「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」展を見る。アネット・メサジェの作品は、べつの場所で見たことがあって、そのときは良い印象がなかったので、今回の展覧会もべつに見なくていいかなと思っていたのだけれど、今日六本木に用事があって、その用事までにかなり時間があったので、まあいいかと思い、見ることにした。
前に見たときに、アネット・メサジェの作品を良いと思わなかったのは、その作品が、現代美術のための現代美術というか、いわゆる現代美術ゲームみたいというか、そういうふうに思ったからで、今回の作品もいくらかそういう感じの作品もあったけれど、しかしそれだけではなく、これはという作品も見れたので、少し評価(といったら偉そうだけど…)が変わった。一番良いと思ったのは「つながったり分かれたり」という、かなり大がかりな作品で、この作品はほかのものよりもコミカルで、まじめすぎない雰囲気になっていると思った。それは、ひとつには、奇妙なぬいぐるみのオブジェたち(?)が、糸に吊されて、上がったり下がったり、とにかくぎこちなく動いているからで、その動きとオブジェの奇妙さが、合っているように思った。しばらくじっと見ていると、思わず笑いそうになった。しかし、ただおかしいだけでなく、恐い様子も感じられたので、一段深い作品になっているように思えた。