突然また、空気が冷えてしまった。あのあたたかい日は、いったいなんだったのだろうか…。
いまいる公園には(いま、公園にいる)、いろいろな種類の木が立っている。葉っぱのまったくない、枝が途中で切り落とされた強そうな木。サワラと書かれた札のかかった、背の高い木。こんもりと葉っぱがふくらんだ木。背の低い、ツツジのような木など、いろいろ生えている。また、公園に立っているわけではない、公園周辺にある木も、ここからいくつも見える。そのなかで、公園に隣接した家の庭に立っている木、とくに、その葉っぱ(小さく、色もうすい)を見るのが、なぜか好きだ。なぜかは分からないけど…。今日は風があるので、しなやかに揺れている。
頑丈な、まったく風によって動かない強い木は、むしろこわいような印象がある。よくカラスが、その木の高いところにとまり、自分が食事するのを見ていて、なんだか狙われている気がしてそれはそれでこわいのだけれど、それとは関係なく、木の姿だけでもこわい。