今年の一月に「中原昌也 作業日誌 2004→2007」を読んで以来、なぜかほとんど本を読みたいと思わなくなっていたのだけれど、四月に入ったくらいから、(日本の)現代詩を読みたいと思うようになり、図書館で借りて読んでいる。


伊藤比呂美「伊藤比呂美詩集」「わたしはあんじゅひめ子である」「河原荒草」、小笠原鳥類「テレビ」、中尾太一「数式に物語を代入しながら何も言わなくなったFに、掲げる詩集」、蜂飼耳「食うものは食われる夜」、手塚敦史「数奇な木立ち」、水無田気流「Z境」、藤原安紀子「フォ ト ン」、杉本真維子「袖口の動物」、三角みづ紀「カナシヤル」、最果タヒ「グッドモーニング」


などを読んだ。おもしろかったのは、伊藤比呂美は別にすると、小笠原鳥類「テレビ」がおもしろかった。どうおもしろいのか自分がいうと、間違ってしまいそうでこわいのでいわないけれど、とにかくおもしろかった。いまは、伊藤比呂美「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」を読んでいる。まだはじめのほうだけど、壮絶な詩集である予感がする。というか、そもそもこれが、詩なのか小説なのかも分からないけど(一見、小説のように読めるから)。