昼、コンビニのようなところへ行って、おにぎりの棚のところを見ると、おかかのおにぎりがあるので、それを選ぶ。公園へ行って、猫くるかな、と思っていると、はたして猫がやってきたので、おかかのおにぎりの、おかかの部分をちぎって、葉っぱの上に乗せる。猫、そろりそろりとやってきて、すぐに食べると思ったら、目が悪いのか鼻が悪いのか、ご飯のあるところから少しはずれたところを探している。しばらくしてから、やっとご飯を見つけて、食べた。それにしても、そんなに弱々しい猫で、この厳しい世界、生きていけるのか…。近くには黒々とした大きいカラスがいて、なにかを狙っているようだ。高い声で鳴いている。このカラスは、たぶん、いつまでだって生きていけるだろう。
猫は、なにもいわず、ご飯を食べ、食べたあとの場所に静かにうずくまっている。どこからか人がやってきて、ベンチに座り、携帯でなにか(だれかと)話している。空はくもっていて、少し風がふいている。