今日は、フランス大使館(旧館)へ行って、「No Man’s Land」という展覧会を見た。出品している作家はわりと豪華な感じだけれど(たしかに、日本人の作家は名前のある人が多い。フランスの作家は、ほとんど分からないけれど…)、ギャラリーや美術館で見るのとはだいぶ違う。建物が建物なので、なんだか不思議だった。学校の中をまわっているような…芸大の卒展を見ているような、錯覚をおぼえた。ちょっと考えられないくらいに、手作りな感じがあって、展示の全体的なまとまりも、完成度も(たぶん)なかったが、そのゆるい感じ(親しみのある感じ)がよかった。
来ているお客さんも、無料だからか、女子高生みたいな人(「お化け屋敷みたいー」と大声で叫んでいた)とか、おばさんが連れ立って、とかで、現代アートに興味がある(?)という感じの人はあまり見なかった(というか、基本、人自体が少なかった。平日で、雨が降っているというのも、あったと思うけど)。あと、フランス人らしき若い女の人(大使館で働いている人だと思う)が、ポケットに手を入れて、だるそうに建物の中を歩きまわったりしている感じも、よかった。そういうのがあって、展示されている作品ひとつひとつというより、この建物にいた時間全体が、妙に忘れがたいという印象があった(この建物自体は、そのうち取り壊されるみたいで、その前に、展覧会をしようということらしい)。
その後、バスで原宿まで行って、ナカノヨーコさんの個展を見て、それから、パルコファクトリー(渋谷パルコの6階にある)の展覧会『SHOOT:Photography of the Moment』を見た。どちらも見れてよかった。