今日、BCCKS文庫でつくったドローイング集が届きました。
しかし、自分が想像していたものとはけっこう違い、軽くショックを受けています。具体的には、解像度が低いところがまずあるんですが、それよりもこの本がドローイング集なので線を見せたいのに、それがかなり出ていない。というか、けっこう消えてしまっている…。もしかしたら、質的に厳しいかもしれないという危惧はあったものの(一度も見本を出していないので)、実際に届いてみると少なからずがっかりするところがありました。
自分のお金が無駄になるだけだったらまだいいんですが(それもまあ嫌だけど…)、この品質では、このドローイング集を期待して写真を送ってくれた方に申しわけないです。しかし、おそらくこのBCCKS文庫の採用している印刷方式(オフセットではなく、なにか別の方式だったと思います)の限界によって、品質をこれ以上あげるのはけっこう難しいような気がします(データ自体の線を濃くするとかはあると思いますが)。
とはいえ、企画自体をやめることも難しいし、こういう状況だからこそ、なにか良い解決方法があるのではないか、と前向きに考えました。思いついたアイデアは、この本はモノクロなんですが、色鉛筆で加筆、着色することです。もちろん、全部のページのすみずみまで色を塗ることは物理的に無理です。しかし、ところどころ手作業で色を塗ったり絵を描くことで、このドローイング集がまだ見れるものになるのではないか、それから本自体に一点物としての価値が出るのではないか、と考えました(色の塗り方、加筆の仕方は1冊1冊、1ページ1ページ、異なっています)。
ということで、さっきから試行錯誤しながら色を塗っています。あまりやりすぎると汚くなるので、良いバランスのところを探しながら描いています…。数が多いのでけっこう大変です…。いまデジカメがないのでどんな感じに着色してるのかお見せできませんが、これはあえて届いてからの楽しみとしておいたほうがいいかもしれないですね…。とにかく、自分の考えが浅く、またはじめと条件が変わってしまい、申しわけないです。よろしくお願いします。


(今回の文章を読み、本の品質に問題あるならいいや、あるいは手が入ったのとかいらないや、という方は、キャンセルしていただいてももちろん大丈夫です)