城戸熊太郎プロフィール



2010年7月
 qpと二艘木洋行のユニットとして結成。
 イラストレーション誌の「ザ・チョイス」(服部一成選)に半分遊びで応募するため、qpが二艘木に話を持ちかけた。しかし、入選はしなかった(最終選考止まり)。後日、服部さんご本人に直接この話をしたが、「入選させるかどうか迷ったけど、やっぱり落とした」とのこと。名前を変えていたが、qpの作品だとすぐに分かったという。しかし、合作だとは思わなかったらしい。
 作品は、カーボン紙を使ってなにを描いているのか曖昧なまま線画を描き、それを下書きとしてコピックで彩色したアナログ作品。ほぼ二艘木の手描き絵の手法。
http://d.hatena.ne.jp/com/20100916


2010年9月
 続けて「ザ・チョイス」(会田誠選)にも応募するが、まったくかすりもしなかった。
 作品は、qpのお絵かき掲示板の絵を背景として、フォトショップ上で二艘木のお絵かき掲示板絵のキャラクターを合成したデジタル絵、をキンコーズ渋谷宮益坂店でプリントアウトしたもの。けっこう自信があったが、入選せず残念だった。
http://d.hatena.ne.jp/com/20100923


2011年4月
 ソーンツリーギャラリー(小伝馬町)で城戸熊太郎の個展「こなごな」を開催。
 それぞれのお絵かき掲示板絵を素材として、デジタルコラージュした作品と、それをパソコンのモニター上に表示させたものを写真撮影した作品(ラムダプリント)を出品。デジタルコラージュはB1サイズのものも4点展示。
 この展覧会は二艘木多忙のため、制作、搬入、搬出すべてほぼqpが行った…。qpは同時期、自身の個展、企画したグループ展「べつの星」も重なっており決して暇ではなかったが…。
 ちなみに、売れた作品(一枚1000円)をお渡しする際に書いた城戸熊太郎のサインは、「べつの星」に参加してくれた前田ひさえさん、佐藤紀子さん、はやしはなこさんに「城戸熊太郎」と書いてもらった。三人がそれぞれ「城戸」「熊」「太郎」と書いたレアなバージョンもある。三人とも字が綺麗だった。
http://d.hatena.ne.jp/com/20110508


2011年7月
 waitingroom(恵比寿)のグループ展「in the waitingroom」に参加。waitingroomで今まで展示を行ってきた数人の作家が、それぞれ2名ずつ「共に展示したい」と思う作家を推薦するグループ展。武居功一郎さんが推薦してくれ、出品することとなった。
 作品は、qpと二艘木それぞれのお絵かき掲示板絵を素材として、紙にプリントしたものに加筆・操作したもの。qpと二艘木それぞれ1点ずつ制作。搬入の日に渋谷東急ハンズで額を買って額装した。
 また、このグループ展には、数年前からの知り合いである淺井裕介と齋藤祐平によるユニット「聞き耳」も参加していた。
http://www.waitingroom.jp/japanese/exhibitions/2011/itw/itw.html


2012年3月
 初台のICCで開催された「インターネット アート これから展」に参加した二艘木洋行の展示空間「二艘木洋行とお絵かき掲示板展」において、二艘木とqpがそれぞれお絵描き掲示板ライブペイントをした後、城戸熊太郎としてもライブペイントをする。記憶が曖昧だが、たしか3分ごとに交代して1枚の絵を描いていく、というものだった気がする。しかし、時間的制約が悪い方向に働いたのか、絵は失敗した。
 また、二艘木の部屋を模した展示空間には、チョイス応募時の城戸熊太郎の絵も展示されていた。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2012/Internet_Art_Future/Works/work07_j.html


2012年6月
 二艘木洋行×qp×城戸熊太郎の三人展「マゼンタ色の友だち」waitingroom(恵比寿)開催予定。
 6月7日、qpの自宅にて制作。「こなごな」展にて展示した作品を、さらに前進させたもの。制作のプロセス、デジタル制作環境そのものをテーマに含んだ連作。
http://waitingroom.jp/japanese/exhibitions/upcoming.html


城戸熊太郎の名前の由来
 1893年(明治26年)に大阪府南東部、金剛山麓の赤阪水分村で起こった殺人事件、通称河内十人斬りの犯人の名前。この事件は芝居や小説になり、河内音頭に歌われ、ヒットしたらしい。町田康の小説「告白」の題材にもなっていて、城戸熊太郎は主人公の名前。qpはユニットの名前を決める時にこの小説を読んでいて、ここから取った。ちなみに、小説はまだ途中であり、最後まで読んでいない。
 ちょうど城戸熊太郎を結成してから2年が経とうとしている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%86%85%E5%8D%81%E4%BA%BA%E6%96%AC%E3%82%8A