この前、雪の中に埋めた「ゆきこの毛布」、じつはわざとそのまま放ったらかしにして帰って、しかも放ったらかしにしたこと自体も忘れていたんだけど、今日たまたま近くを通った時に思いだして、埋めた場所に行ったら…あった。



近寄ってみてびっくりした。



すごいぼろぼろ。
濡れた後に乾いたからだろうか。
さらにびっくりしたのは、



文字がはがれていたこと。



「ん」が反対になってたりして。



文字が粉々に。




これもひとつの詩のあり方だと、妙に納得した。



そして、なんだか嬉しくなった。
新しい詩が、自然によって新たに生まれた気がした(比喩でなく、ほんとうに自然によって)。


「千の千尋神隠し」で、紙に書いた「千尋」という文字が空中に浮いて「千」になる、というシーンが
あった気がするんだけど(うろ覚え)それも想起した。

デジタルではこんなことにはならない。アナログならではだな、とも思った。
この本作って良かったな、と心底思った。


写真のページも。




時間置いて、夕方にまた行ったら、ページがばらばらになって、風に吹き飛ばされていた。