自分の性質は「考えないこと」のような気がします。絵を描くときも文章、小説を書くときも、なにも考えていません。それはいいのですが、問題は、いままで生きてきた人生においても、なにも考えてこなかったような気がするのです。そのときそのときの状況に、ただ反応してきただけのような気がするのです。これはいいのかどうか分からないところです。しかし、どうもこの「考えないこと」は、自分の生まれ持った性質のようなので、変えようにも変えられません。動物的というのでしょうか。やりたいことは我慢せずにやるし、やりたくないことはほとんどやらない。見たいものを見て、買いたいもの買って、聴きたいものを聴いて、話したいことを話してきました。話すことでいえば、相手のことを考えずに自分の話したいことを、筋道が通っていなくとも、相手が迷惑しようとも、かまわずに話してきました。話したいことがなければ黙っていました。普通は、もっと協調性というか、そういうのを重視すると思います。我慢するときは我慢すると思います。でも、だからといって別に反省しているわけではありません。ああ、自分はこういう人間なんだなあ、とふと思っただけです。それだけです。でも、暑くてもクーラーをつけない、という我慢はできるなあ、と思ったり。どっちなんだろう。とにかく、自分のしたいことができないと、とてもストレスがたまるようなのです。たぶん人一倍。