現実の映像

自分がもっとも感動するのは、外が見えない扉のだいぶ手前ではもちろんなく、扉をくぐって外の広い世界に完全に出てしまったときでもなく、扉の黒いふちを視界におさめながら、外の世界に近づく瞬間瞬間の映像の動きなのだ、ということを今日発見した。どこでもいい。店を出るとき。図書館を出るとき。家を出るとき。出てしまったら、それは、もう、終わり。予感ではない。