mixiに書いたレビューをこちらに転載。


高木正勝「COIEDA」について
この音楽を聴くと、人に優しくなります。
この音楽を聴くと、心がきれいに洗われます。
この音楽を聴くと、世界が一段階美しくなります。

ぜひ、ポータブルプレイヤーにこの音楽を入れましょう。
すっきりと晴れた天気のいい日に、
散歩をしながらこの音楽を聴くこと。
そうすれば、人生がかけがえのない
素晴らしいものだと感じられることでしょう。
人生をはっきりと肯定することができるでしょう。
これはそういう音楽です。


アニメ「キリクと魔女」について
キリクはかわいい子供だ。
だけど、ただ者じゃない。
自分から生まれてくるような不思議な子供。
つねに能動的なのだ。
するべきことをだれかから押しつけられて、
嫌々することは一度もない。
自分で考え、自分で行動する。
だれかから止められても、危険もかえりみず
果敢に挑戦する。
生まれたばかりなのに…。
キリクはつねに「なぜ?」と問い続ける。
自分の目で確認し、答えを見つけないと納得しない。
それは、世界の大いなる謎についても同じ。
当たり前だとまわりの者が思っていても関係ない。
それを当然だと思わない、偉大な科学者の血が流れている。
キリクはすべてを許す。
なぜなら悪には悪の理由があると考えるからだ。
キリク、子供なのに偉大な人間だ。
世界を愛に満ちた目で見つめている。
私たちはキリクを見習わなくてはならない。
だが、このアニメをことさら難しく観る必要はない。
なによりも痛快で、ただひたすらに楽しい。
絵の美麗、音楽の見事、物語の豊潤に身をゆだねていれば良い。
素晴らしいアニメ。
これを観ずしてなにを観るのだろう。