ほんの少しの残飯を食べ泥水を飲み雨も風もしのげない寒い場所ですごし、みんなからは散々ばかにされ、汚い恰好をしてなにも快楽はなくなにも楽しみはなく世の中を憂うこともなくその方法も知らず本も読めずろくに言葉もしゃべれず歩けば石を投げられ寝れば犬に踏まれ顔の肉は削げ年中飢えに苦しみ寒さに苦しみ踏まれて踏まれていろんなものに踏まれて踏まれて踏まれて踏まれてもうすぐ僕は死ぬ、たった七歳で。