朝起きて、喉が痛い。風邪引いたかな、と思う。暑くてなにもする気が起きない。というよりも考えられない。
図書館へ行き、読み終えた「マロウンは死ぬ」を返す。日本経済新聞を読んで、長新太さんが亡くなられたことを知る。中咽頭がん。喉が痛いのはそのせい…なわけないか。リチャード・ブローティガンの「愛のゆくえ」を借りる。
自分が幸福な気がすることもあるし、不幸な気がすることもある。
おなかがすいたので「なにか」を食べる。いつもより焼きすぎた「なにか」が出てきた。昼食。
暑い。部屋には戻りたくない。頭がぼおっとする。池の前の木陰にある「なにか」に座る。飛行機の音。噴水の音。水の流れる音。人の声。「なにか」の声。
自分は、異なるものが知りたい。
部屋に戻って眠ると、やはり暑さで起きた。シャワーを浴びて、外へ出た。前に拾ったわけの分からない形をした「なにか」を捨てた。水分が失われる。頭がぼおっとする。だんだん曇ってきて、雨も少し降り出した気がする。公園には綱をつけて「なにか」を散歩させている人がたくさんいる。あと子供を連れた母親。恋人たち。自転車に乗った人たち。みんな名前の知らない人たち。いま座っているベンチのまわりにはゴミがいくつも落ちている。「なにか」が前に座っていたしるしだ。
ずっと座っていたら、虫にさされたのか足がかゆい。前買った虫さされの薬の出番かな。
夜になっても暑い。いままで見れなかったテレビ番組を見る。「なにか」を思う。「なにか」を考える。なんていう意味のない日記なんだろう。ファミリーマートの制服が変わっていた。日本経済新聞に載っていた広告によると、今日から変わったのだそうだ。黒い服。この暑い日に。