壊れやすいものを壊してもあまり価値はない。壊れにくいものを壊すことに価値がある。あるいは、壊れる可能性さえ意識しなかった「壊れるはずのないもの」をあっけなく壊してしまうこと、そこにもっとも大きな価値があるだろう。なぜなら、それこそが世界を変えることになるから。



…と、上の文章を書いてしばらくして、電話がかかってきた。嬉しくもあり、不安にもなる知らせ。少し怖い。プレッシャー。でも、良い知らせには違いない。自分だって、少しくらいは望んでいたことだから。そわそわして、部屋にじっとしていることができない。外へ出て、うろうろと夜の街を歩きまわる。駅前の、クリスマスのイルミネーションがきれい。