高い高いところを男ふたりで歩いている。そばは崖になっていて、崖の下は、浅くて、静かで穏やかな、エメラルドグリーンの美しい海が続いている。その海の、崖の近くのあたりに、巨大な熊のような動物がうずくまっている。どうやら動けないようだ。その熊に似た動物は、熊というよりも、モーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」に出てくるかいじゅうにそっくりだ。その巨大な、かいじゅうに似た動物が、浅い海の中でうずくまって苦しんでいるのを、ふたりで崖の上から見ている。自分と一緒にいた男が、あいつが苦しんでいるのはかわいそうなので(どうやら男はその動物と親しいようだ)、おれがしとめてやる、と言う。
そういう夢を見た。