大きな荷物を運ぶ。部屋から駅まで。電車に乗り、乗りかえ、銀座まで。銀座からまた運ぶ。タルコフスキーの映画「ノスタルジア」で、干上がったプールの底のようなところを、男が、火のついたろうそくを、火を消さないようにゆっくりゆっくりと、これ以上ないくらい慎重に歩くシーンがあるのだけれど(そして、それはなかなかうまくいかず、何度もはじめからやり直す)、それを思い出した。自分も慎重に、壊れないように、運んだ。
それから、立体作品の展示をおこなった。手伝ってもらって、なんとかできた。外で作品を見てもらうのは、今回はじめて。それが、絵ではなく立体というのもへんな話だけど。来週から、はじまります。