この前部屋へ遊びに来たふたりのところへ、今度は自分が遊びにいく。絵をたくさん見た。とくに線のうまさに目を見張る。Mさんは、日本画の線が理想といっていて、ああ、なんとなく分かる、と思った。Sさんの絵を2枚、自分の持っている使わない絵の具(何十本か、もっとか)と交換してもらう。たくさんある絵の中からその2枚を選ぶのに、相当悩んだ。こういう経験は…4回目か5回目か。絵を選ぶのには、独特な至福がある。