品川。原美術館で「アドリアナ ヴァレジョン展」を見る。タイルの直線と水の揺らいでいる曲線のリズム。いちばん好きだったのは、はじめの部屋にあった「入口の象徴?」かな(コラージュの方法だから)。
六本木。森美術館で「日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで」と「笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情」を見る。これもはじめに展示されていた、埴輪や土偶などが良かった。現代の作品、とくに社会的なものをテーマにしているもの(映像作品が多い)は、見てもほとんどなにも響かない。色彩や造形の感覚を刺激しない美術作品は美術と言えるのだろうか。いや、美術と言えなくても、おもしろければそれでいいのだけれど。
ただ個人的には、手でさわったあとが見えるものが見たい。