夜、まっくらな中、かつて小さいときに、毎日のように通っていた道をバスで通った。あるいは歩いた。暗くてはっきりしなくても、昔の様子と変わってしまったことは分かる。新しい建物や店や、いろいろなものが加わっているし、あるいは閉店されたまま放置されているところもある。なんだか不思議な感情がつくられ、そうして、ああこれは、タイムスリップして、未来にやって来たようだと思った。止まっていたものが、いくつかはかつての姿を残しながら、また新しく生まれ、動き出す。
今日は(上に書いたのと違うことでも)不思議な一日だったけれど、昨日もまた、不思議な、そしてなにより特別な一日だった。時間の流れること、自分がここにあること、世界が広がっていることの、言葉にならない感触のようなものにふれた。