山下敦弘監督の「天然コケッコー」を観た。
その前の作品「松ヶ根乱射事件」や「リンダ リンダ リンダ」も良かったけれど、これら3つの作品の中では一番好きだ(初期の3部作などは観ていない…)。どこが好きなのか?と聞かれると、いろいろあって困るけれども、最終的にはやはり、主演の夏帆が良かった、ということになる気がする。でも、それをささえる映画全体の描写が的確で、美しいから、その印象を上げているのだろう。画面にただよう幸福感も、最近ではなかなかない気がする。自分の特別好きな、相米慎二の映画に近づいているようにも思った。