「東京フォト 2009」見た。これは、べつに見なくても良かった。でも、見てみないと、どんな感じか分からないし、見なくて良かったと思うこともできないという…。ひとつ、マーティン・パーの、好きな写真を見れたのが、良かったくらい。あと、ほかにも写真としては良いというのが、ないわけではなかったけれど、とにかくこのイベントの雰囲気とかが、自分にはあまりおもしろくなかった。
その他、両国、清澄白河、銀座、六本木のそれぞれにあるギャラリーでいろいろ展示を見た(なにを見たのか、一度は事細かに全部書いたのだけれど、字面が気に入らなくて消した)。それで、いちばん好きだったのが、ミヤケファインアートの田中敦子の絵だった。自分は、過去50年くらいの日本の画家で、好きな人と聞かれたら、ぜったいに田中敦子の名前をあげると思う。今日見たのも良かった。まるいキャンバスの作品を、欲しいと思った(絵の具がつるつるしていて、なにで描いているんだろうと思っていま検索してみたら、合成樹脂エナメル塗料とあった)。
帰り、電車に乗っていて、となりに座った女子高生が、携帯をさわりながら寝てしまって、と思ったら頭をかなりはげしく左右に振りだした。こんなに激しいのはあまりないな…と思いながらもどうすることもできず、放っておいたら、ついに激しく振った頭が、自分の腕にごつんとぶつかった。しかし、自分はなにもなかったふうにして、「花椿」を一生懸命読んでいるふりをとおした。