昨日のせた写真は、自分のいまの部屋の、いつも座っている机のあたりから見た風景。ここでパソコンをしたりしている。見て分かるとおり、壁にはいろいろなものが貼ってある。自分の落書きやメモや、ポストカードや展覧会のチラシや、図書館で本を借りたときにもらう紙や、よくわからない包み紙のようなもの。そういうふうに、壁にいろいろな紙を貼っているのは、この場所だけではなく、わりと部屋全体にわたっている(密度は、このあたりがいちばんあるけど)。
それで、そのことは別にいいのだけれど、そういえば、こういうのは前に住んでいた部屋でもやっていた、と思い出して、パソコンの中を探してみると、写真が出てきた。




こっちのほうは、わりと自分の落書きばかりで、しかもすき間を埋めてやろうという病的なものを感じる。約4年前のこと。そのころ自分は、吉祥寺の、井の頭公園のすぐそばに住んでいた。
しかし、当時こうやって、壁に落書きを大量に貼っていたのだけれど、あるとき、これはあまりにやりすぎだと思い、全部はがしたくなった。そして、ぜんぶ思い切ってはがして、スクラップブックに糊で貼っていったのだ。こうすれば、捨てずに、本のように見ることができる、残しておくことができる、と思って。
その後、スクラップブックをつくるという作業は、たんに記録ということではなく、それ自体が表現というか、それ自体が、なにか作品をつくるということと同じになっていった。最近はつくっていないが、いままでに十数冊つくっていると思う。とにかく、そういうことをすることになったきっかけは、ここにあったのだと、いまさらながらに気づいた。壁に貼ってあった紙類を、本(スクラップブック)に移しかえるという、わりと事務的な作業がきっかけだったのだ。