仙川にある東京アートミュージアムへ、楢橋朝子写真展を見に行った。見たときはだれも他に人がいなかったのだけれど、見終わったあたりで女の人がひとり入っていった。建物を出るところ(入口兼出口)に芳名帳があって、係の人に名前を書くよう促されたので、書こうとすると、上のところに、鴻池朋子と文字があった。自分が入ったときはまったく真っ白だったので、さっきの女の人が鴻池朋子なんだと分かった。午前11時。
行くときは電車だったが、帰りはバスで帰った。バスのほうが早くて乗り換えもなかったが、自分の近所と仙川がバスでつながっているのを知らなかった。途中で乗り込んできた老夫婦は、外の景色を見ながら、ここは釣り堀の社長のなんとかさんの家だとか、ここは前に来たことがあるだとか、喋りあっていた。なんとなくぼんやり、それを聞いていた。
風邪をひいたようで、喉が痛い。風邪にかかっても仕方ないという状況がここ何日か続いていたので、やっぱりという感じがした。のど飴をなめたり、梅干しをお湯に溶かしたのを飲んだりする(それがいいというのを聞いた)。
部屋にいると、窓からの光はあたたかく、薄着でもすごせる。頭は少し、ぼうっとしている。午後3時。