朝は少し曇っていたけれど、昼になって吉祥寺に出かけ、歩いていたら、陽がさしてきた。ただ、空気はずいぶん冷たい。
今日で吉祥寺のユザワヤが閉店するらしく、店内は、もうなんでも売ってやろうという感じになっていて、混沌としていた。自分は、最後の買い物として、A4のシリウス60枚と、絵の具をひとつ買った。
このユザワヤは、ほんとによく利用していて、自分が東京へ来てから、何度足を運んだか分からない。どれくらい、紙や絵の具や布や文房具を買ったか分からない。店員さんも何人か、顔を覚えてしまったし、店内もだいたい知っている。おそらく、自分の絵のだいたいの部分は、ユザワヤで買ったものでできている。だから、もしかしたら、このユザワヤがなかったら、自分の人生もけっこう変わっていたのかもしれない、と思う。閉店といっても、また新しくビルを建て替えた後に、店を開くみたいなので(それまでは臨時でマルイに店をつくるらしい)、心配はしていないけれど。


家へ帰ってきてから、大家さんに家賃を渡しに行った。
大家さんは高齢で、96歳なのだけれど、電話で家賃を渡しに行く旨伝えると、足が痛いらしく、門のところまで来れないという。それで、仕方なく、泥棒みたいに門を乗り越え、家賃を渡しにいった。大家さんと少し玄関で話をし、家賃を渡した後、また門を乗り越え、家へ帰ってきた。(もちろん、門を乗り越えるのは、許可をとっている)