いま昼休みで、公園にいる。ベンチに座っている。近くの、なんという木か分からないけれど、木に、白い大きな、重そうな花が満開に咲いている(調べると、札がついていて、ハナモクレンと書いてあったので、ハナモクレンだろう)。
茶色の毛の猫と、黒い毛の猫が近づいてきて、自分のほうを見つめ、なにかほしそうにしている。でも、今日はあまりあげるのはないんだよ。猫は、自分が乗ってきた自転車に、頭をこすりつけたりしている。…それにしても、茶色のほうの猫は、とても活発で、食べ物にたいして貪欲だ。人間と同じで、たぶんこの猫は、長く生きるだろうと、想像する。もちろん、どうなるか、だれにも分からないけれど…。
ふと見ると、むこうのほうのベンチに、黄緑色のダンボールが置いてある。なにかと思い、近づいて見てみると、たぶん女性用と思われる同人誌(しかも、ネタにしている漫画に時代を感じる)が、大量に入っていた。たぶん30冊はあるだろう。おもしろいけど(状況が)、しかし、どうしようもない。ぱらぱらとめくってみるが、やはりどうしようもないので、そのままにして、公園を出た。