これはなんですか?教えてくれますか?いいえ。それのことは教えることはできません。なぜなら私はそれについて知らないからです。だから知らないことについてはなにも言うことができないし、言ったら間違えてしまうのです。だからそれについては言うことはできないのですよ。分かってくれませんか?私は知っていることしか言うことはできないし、その知っていることさえ自分が知っていると思っているだけでほんとうは間違っているのかもしれないのですからなにも確実なものはないのですよ。そういうなにも分からないところで私は生きているしそういう場所で私は生きるしかないんですよ。そういうことが私にとってなにか大事なことなのかどうかも分からないですしなにが大事かそうじゃないのかも分からないので私にはもうなにも確実だとは思えないしなにも口にすることはできないので私にはそういう世界がほんとうだとも思えないしなにか感動することやなにか感じることはできないし、なにも歩いてきた道を見つめることも道を歩くことも熱い日に水を飲むことも全部禁止されているのですから私は全部捨ててなにかを信じることに命をかけてそうしてたいまつの火をただじっと見つめてそうして自分の命がやけどするのを待っているばかりなのであなたたちもただ聞き耳を立てているだけじゃなくてなにか良いと思ったことを、ただひとつの道をがむしゃらに進んでみればなにかおもしろいことが見えてくるかもしれないし見えてこないかもしれないし、それは私には保証できないのですがただ私はそう思ったのでそういうことを言うことにしたのですがなにか確実性があってそういうことを言っているわけではないことは間違えずに覚えていてほしいんですよ。なぜなら私はそういう風にして生きてきたし、実際に死ぬところだって私には分かるし、分からないところはただ感じて道を歩いていくことができるし、信じているのはそういうどうしようもないおのれの醜い感情だけなので私にはそれを信じることしかできないし、それ以外にはなにもやろうと思わないのであなたたちはただ私の言うことを静かに見ていればいいと思うのですよ。それが私があなたたちに言うことのできるすべてなのであなたたちは私の言ったことをすべて記憶して私のことを信じてみればきっとなにかためになることが起こると思うしそれが薬になってあなたの体のためによくなると思うしそういうことがこの先に進む道にとって大事なことだと思うし私はそういう風にしてこの世界を生きてきたことを全部分かって欲しいし、それがきっといいことだと思うしそれ以外のことは知る必要はなにもないし、なにかを考える必要もないし私にはそれが全てにおいて絶対に必要だと思うしあなたがたとえそれを批判しても私にはそれだけを信じているからどうしようもないしあなたたちが正しいのかそれとも私が正しいのかそれは私でもなくあなたたちでもなくそれ以外のだれかに判断してもらうしかないので私とあなたたちはこの件については口を閉じて黙っているしかないんですよ。私はそうしてあなたたちに忠告することができるし、またそれしかできないんですけどあなたたちはなにか言いたそうにしていますが私になにか言ったところで私にははじめから耳というものがないので聞くことはできないんですよ。それは何回も私があなたたちに言ったことなのであなたたちはそれを信じるしかないんですがあなたたちがそれを信じることができないというのならもう私にはどうすることもできないしただ自分の来た道を帰っていくしかできないしその道の先にはあなたたちの知らない輝く未来が待っているはずなんですよ。あなたたちにはそういうことが言いたいんですけど、あなたたちはきっと私の言うことを無視して私とは反対の道を歩いていくんでしょうね。私にはなぜか分からないけどそういうことが全部分かるんですよ。それは私には分かるんですが、それがなぜ分かるのかは分からないのであなたたちにそのことを明確に説明することはできないんですよ。あなたたちはそんな風に生きてきたんですね。私には全部分かっているんです。