初台。東京オペラシティアートギャラリー、難波田龍起展、同時開催の難波田史男展、高木紗恵子展(これが一番の目的。うまいなあ…)を見る。それから、ICCでローリー・アンダーソン「時間の記録」。これはすごく良かった。おもしろかったし、美しかった。「つむじ風」という作品の、音響の立体ぶりはすごかった(いままで聞いた中で一番すごい音かもしれない。人のささやき声が、ほんとうに耳のそばでささやいているよう)。「アット・ザ・シュリンクス(精神科医のところで)」という作品にも驚いた。ローリー・アンダーソン…言葉、あるいは音の聞かせ方がユニークなアーティストです。その「聞かせ方、読ませ方」のユニークさがすべてだと言っても言いすぎじゃないかも。バイオリンにレコードプレイヤーを組みこんだり、テーブルに肘をついて骨伝導で音を聞かせたり、本を風でめくれるようにしてそれで文字を読ませたり、自分の体を楽器にしたり…。素敵な作品が多くて、「時間の記録」なんて言われてもなんのことかよく分からないけど(原題はTHE RECORD OF THE TIMEだから、こっちの方がいいかも)、とにかくもし余裕があるなら足を運んでみて損はないと思います。あと関係ないけど、ART ITという雑誌の最新号で、ICCが(経営上の理由から)なくなるかもしれないという記事があったけれど、ほんとうだろうか…。
今日は台風で雨。じめじめして嫌ですね。洗濯物も乾きません。