前へ進まなかったり、必要なものが手元になかったり、あるいは逆に面倒なことがあったりして、つらいと感じる。でも、あのときもつらかったし、あのときもつらかったし、もっとつらいときもあったし、いまなんてそれに比べると、全然そうではない。
昨日見たテレビ番組で、闇金にたくさん借金して、大変なことになっている人を見たけれど(それこそ、保険金目当てにみずから命を落とすことまで考えるような)、相当に追い詰められているようだった。結果的には良い方向へ向かいつつある様子をしめして番組は終わったけれど、あの人はどうなったろう。たぶん丈夫そうな人だったから、うまくいって、これからもうまくいくかもしれない。分からないけど。なんにも分からない。
たぶん気持ちの持ちようひとつ。精神的な強さがあれば、なんでもできるだろう。そんなことは、大昔から分かっていたこと。
こうやって文章を(どうでもいい文章にしろ)書いていると、少しはましになるような気がする。たぶん、なにに立ち向かえばいいのかが分からないと一番つらい。自分の場合は、その立ち向かうものはいちおう分かっているけれど、それを前にすると、どうにも足が止まってしまって、動けなくなるのだ。
(こんなことを書いていると、読むほうも、いい迷惑かもしれないな…)
ひとつずつ少しずつでもやっていって、だめならだめでいいじゃないか。いやなこともあるしいやな人もいるしいやな気分になることもあるしいやな世界だと思えることもあるけど、そうでないときもあるしそうでない世界に見えるときもあるし鳥がかろやかに歌うときもあるしそうではないときもある。
学校帰りの少年たちは、だいたい楽しそうに歩いている。