茂木さんの美術解剖学を受けに行く。大竹伸朗さんがゲストに来て、話をするのを聞いた。その後、上野公園での飲み会があって、いつもは部外者だし行かないのだけれど、今日はせっかくなので寄せてもらった。それで、大竹さんに自分のつくったスクラップブックを見てもらったり、なぜか来ていた福音館書店の人と絵本の話をしたり、赤いお酒を飲んだり、通りかかった猫を眺めたりして、すごした。あるとき、詳しくは言えないけれども、ひとつの事件が起こって、みんな静まりかえって、しいんとなった。そうして、なにやらそれまでと雰囲気が変わって、その後は、その事件をめぐって、大竹さんを囲んでの反省会のようになった。みなまじめで、自分は、どうしてみんなこんなにまじめなんだろうと呆れながらも、なんとなくおもしろくもあったので、ずっとその場で聞いていた。しかしそのうち11時に近くなって、茂木さんもいなくなったし、自分もまた次の日つまらない労働が待っているので、少し残っていたい気持ちもあったけれど、そろそろと帰ることにした。夜の上野公園を抜けて。