最近は帰ってくると疲れていてそのまま寝てしまって、それから起きてなにやら動きだし、また寝る、ということがあるのだけれど、昨日もそれで、帰ってきたらすぐに寝てしまって、起きたら深夜(早朝?)3時前というへんな時間。テレビをつけたらホオ・シャオシェンの「珈琲時光」をしていて、好きな映画なのであらためて(途中から)観たのだけれど、やっぱりおもしろくて、その映画空間(なんて言わなくても、画面づくり)の豊かさに魅せられて、目が離せなかった。少し引いたようなところもあり、しっかりと対象をうつさないところもあり、しかしだからこそ捉えられるものもある(捉えないからこそ、捉えられるものもある、というか)。そういう世界への眼差しみたいなものが心地よくて、ああ素晴らしいなあと思った。
映画を見終わって、お腹がすいていたので(夕食を食べていなかった)、お湯でパスタを茹で、焼いたパンといっしょに食べて、食べ終わって、台所へ皿などを持っていったときに窓の外を見ると、もうぼんやり空が青くなりかけていて、黒い鳥のシルエットが一瞬横切るのを見た。
寝るにしては中途半端な時間で、なにをしたらいいだろう。