東京都庭園美術館でアルフレッド・ウォリス展、東京都写真美術館文化庁メディア芸術祭、グッドデザインカンパニーのギャラリーでレイモン・サヴィニャック原画展を、それぞれ見る。
なにより、アルフレッド・ウォリスが素晴らしかった。すべての絵から離れがたい魔力をはなっていて、次の絵にうつるたびに溜め息のような声を上げてしまった。ある絵は、あまりに素晴らしすぎて、絵に抱きつきたいと思ってしまったほど(そんなことはじめてなのだけれど)。自分のいままでの美術体験の中でも、最高のもののひとつと言っていいと思う。美術館自体も、かつて邸宅であった建物を利用したところで柔らかく落ち着いていて、ウォリスの絵を飾るにふさわしいように思えた。たまたま、ウォリス研究をしているロバート・ジョーンズという人の講演会があり、それも聴くことができた。