MさんとSさんの家へ遊びに行って、まだ生まれて一ヶ月少ししかたっていない、小さい小さい子どもに会った。じっとその姿を見て、手をにぎって、抱かせてもらった。そうして、じっと目を見ていると、その子どもがこの先歩むだろう途方もない時間の長さを思ったのか、あるいは自分が生きてきた20数年の時間の長さを思ったのか、どちらなのか分からないし、どちらも違うかもしれないけれど、とにかく自然と涙がこぼれそうになった。