インターネット上で「ワラッテイイトモ、」を見ることができるのを発見した。YouTubeではなぜか一部だけ上がっているのだけれど、Google Videoでは全部見ることができる。画質はぜんぜん良いとは言えないけれども…。
そうして、2年半ぶりにあらためて見て、やっぱりおもしろいし、素晴らしいと思うところがいくつもあったのだけれど、なかでも良いと思ったのは、全部あらかじめこうしようと思ってつくっていないような感じ、というか、つくっていていつの間にかこうなってしまった、という感じがするところだ。もっと言うと、他のメディアではなく、言葉でもなく、映像によって、映像をつくることによって(編集することによって)思考が動いているような感じがするところが素晴らしい。すでに出来上がったものではなく、つくりつつある(生成されつつある)思考を、映像というメディアでしかありえないやり方で提出すること。それも、自分たちが長年親しんできたテレビ番組を壊し、再構成することによって(その方法は、まさにコラージュだけれど、その材料が「笑っていいとも」であり、タモリというところがまた、独特の怪しさと感触を生んでいる)。
シーンとしてとくに好きなのは、「水曜 邂逅」のラストのところで、薄暗い空に電灯が光ったところで、「笑っていいとも」のロゴが重なり、あの有名なジングルが鳴るところ。ここはほんとにジーンとしてしまう。