ここ何日か毎日のように、DVDを借りて映画を観ている。一番良かったのはアルフォンソ・キュアロンの「トゥモロー・ワールド」。画面になにを映すか、どうやって映すか、ということが良く考えられていて、物語としても映像としても、圧倒的な強度があって震えた。新しい時代の予感を、この作品のどこかで感じた気もする。感触としては、ある時期の村上龍の小説に近いものがあるようにも思った(「五分後の世界」のあたり)。