青山墓地を歩いていたら、猫が、せまい範囲に、びっくりするくらいたくさんいた。墓石の上や横や、茂みの中や、木の上などに、軽く10匹以上はいた。人間の自分が近くに行くと、いっせいにみんな、こちらを見る。そして、なにかしようとしたらすぐに逃げてやる、という顔をする。あるいは、なにか食べ物でもくれるなら、すぐに飛び付いてやる、という顔。自分は、危害を加えるでもなく、食べ物を投げるでもなく、じっと見たり、写真にうつしたりした。