空気が冷たくて、夜になって、こうやって寝る格好をしていても、足の先のほうがひえる。11月も後半がはじまったし、テレビの予報では、ひと桁の気温らしい。静かなのは好きだけれど、寒いのは苦手。でも、この時期だからこそ生まれる、心の状態もあるかもしれない。
鳥の鳴き声が少しして、そのあとは無音。読書灯がてらすのは、自分の指と、この古い携帯電話。なんだか落ち着かないような気持ちで、時間が流れるのを見つめている。